Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で

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夏の真昼の外は限界まで熱した鉄板のように暑い。


アスファルトからジリジリ熱せられ、上からは太陽が直にあたしを焼こうとする。


小学生が虫捕り網とカゴを持って走り回り、ママチャリに乗った主婦は全身を布で覆い紫外線対策をしまくり。


そんな夏の微笑ましい光景も、少し危ないエリアに入った途端見られなくなる。


近寄っちゃダメよ、と紫外線対策をバッチリした母親たちは子どもに言うんだろう。


おかげで寂れて汚い路地裏は誰もいない。


ヤンキーのたまり場だ。


なんでこんなところに来たのかわからない。


ナオに会えるかもしれないと無意識に考えていたんだろうか。


落書きだらけの壁や、血の付いた金属バッドが転がってる高架下。


こんな場所があたしにはお似合いだ。
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