144本のバラの花束を君に



エリックもパジャマから、ロングTシャツと開 襟シャツに黒いスキニーパンツに着替え、出かける準備をする。シンプルなかっこいいモノトーンコーデだ。

「Eric!You are so cool(かっこいい)」

久しぶりに見るエリックの私服姿に、静音は頰を赤く染める。そして、自然と言葉があふれていた。

「や、やめろよ……。恥ずかしい……」

エリックはそう言って顔をそらすが、その耳は赤い。こんな風に恥ずかしがられることはしょっ中なので、静音はきちんとエリックの気持ちに気づいている。

「行こう?」

静音はそう言い、エリックと一緒に家を出た。ロンドンの街は、今日も曇り空だ。

ロンドンは道を一本渡ればガラリと雰囲気が変わり、様々な景色が楽しめる街だ。

まず二人が向かったのは、初デートで行った懐かしい場所だ。ロンドンの中心地にあるイギリスが世界に誇る大英博物館だ。

「懐かしい!初めてのデートで来たところよね!」

そうはしゃぐ静音を見て、エリックが微笑みながら頷く。
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