144本のバラの花束を君に
大英博物館では、世界中の貴重なコレクションが無料で展示されている。しかし、一日かけても全てを見ることはできないので、二人は有名な作品を見て回ることにした。

初デートの時は、あまりの広さに静音は驚いてしまった。エリックも来たことがなかったようで、二人で地図とにらめっこをしたのを静音は覚えている。

「ほらこれが、ギリシャのパルテノン神殿の彫刻群エルギン・マーブルだよ」

エリックはあの後反省し、何度も大英博物館展に行ったらしい。静音を迷うことなく有名な作品に案内する。

「わぁ……!ロゼッタストーン!!」

歴史好きにはたまらない貴重なコレクションを見て回り、二人は大英博物館展を後にする。

次に二人が向かったのは、ロンドンでおなじみの観光名所、ビックベンだ。ここもデートで行ったことのある場所である。

「やっぱりいつ見ても素敵ね」

静音はゴシック様式の時計塔に見とれる。その姿は、何度見ても飽きることのない美しさを感じさせていた。

「まあ、ビックベンを見ずにロンドンは語れないって言う人もいるからな」
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