クールな専務は凄腕パティシエールを陥落する
本当ならば、このあと愛菓は店に戻ってレシピ集をまとめたり、今後の段取りを考える予定だった。

しかし、アリスがフランスの皇女、正確にはもと皇族の子孫だが、であることを知り、二度と和生と会えなくなる可能性を知り、思った以上にダメージを受けていた。

いつものシンプルなシャツとジーンズに着替えた愛菓はよろよろとホテルの裏口から外に出る。

ただでさえここ数日、ウエディングスイーツの試作でろくに睡眠をとっていない。

そのままマンションに向かおうと思っていた愛菓だったが、知らず知らずのうちに愛菓の足は父の激辛ラーメン店に向かっていた。
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