欠けてるあなたが大好きです。
エレベーターで下に降りて、彩陽さんについていく。
しばらく歩くと、
バイキング形式のレストランについた。
…他のお客さんはいない。
「お待ちしておりました、花里様。
お好きな席にお座りください。」
「ほいほ〜い。」
近いとこがいいよね〜と料理や
お皿があるところのすぐ近くの席に行く。
「まだ津々留たち来てないみたいだけど
先取っちゃおー!」
「ん。
お高い料理、たくさんおなかにおさめる。」
こころなしか、ミユさんの瞳に
メラメラと炎が見える気がする。
高級ホテルであるマキアソートホテルのレストラン。
絶対素材からシェフまで最高級。
たくさん食べるのは苦手だけど、
少しずつでもいろんな種類のものを食べたいな。
できるだけ味を覚えて、
お家に帰ったらお母さんに再現してみせる。
…お高くない食材を使って最高級料理の味の再現を。
少しずつ料理をお皿に盛っていく。
どの料理もきらきらと輝いて見える。