欠けてるあなたが大好きです。
お弁当を食べ終わってから1人教室を抜け出して
調理室の冷蔵庫から大きめの袋を取り出す。
わたしがお弁当を食べ始めたのは
他の人より早めだったから、
今教室に戻ればみんながお弁当を食べ終わる頃だろう。
だからちょうどいいはず!
教室に入ってからみんなの様子を確認して、口を開く。
「あの…!差し入れ作ってきました!」
わたしが大きな声で言うと、
みんなが口々に話し出す。
楽しみにしててくれたみたいで嬉しいな。
「順番に配ってくね。」
近くにいた琉奈ちゃんや明日香ちゃんに
ラッピングした袋を渡す。
さすがにイベントだからラッピングしたんだよね。
次に近かったのは
朔くんたちバスケ関係の男子グループ。
紫翠くんなどのバスケ部と
今日の競技がバスケの諒くんたちが
固まってお弁当を食べていた。
そこにも順番にラッピングした差し入れを渡していく。
…諒くんには渡さなかったけど。
「え、オレのないの。」
「リョウざまあー!
いちごの天使独り占めした天罰だー!!」
なんか盛り上がってるけどスルーして
次のグループに渡していく。
今日作ったのは甘さを3段階にしてあって
甘さを選べるチョコレートベースのケーキ。
甘いの苦手な人用に
ブラックチョコレートを使ったシンプルな物、
スイートチョコレートを使って
いちごチョコレートを花の形に固めたもので
デコレーションをした物、
ミルクチョコレートを使って
ホワイトチョコレートで
同様のデコレーションをした物の3種類。
デコレーションによって見分けられるようになってるんだ。
諒くん以外全員に渡し終えてほっと息をつく。