初恋



何度さつきちゃんに話しかけようとしても周りの女子がさつきちゃんを私から遠ざけてしまって、話しかけることすらできなかった。

私は教室に一人ぼっちになってしまった。


学校が終わって帰ろうとすると靴がなかった。


真琴「あれ...ない...」


あちこち探していると、さつきちゃんと3人の女子がこっちに来た。


美紅『真琴ちゃん何してんのー(笑)』

真琴「えっと...」

愛梨『ウケる(笑)』

真琴「靴がなくて...」

菜々『靴ってこれの事?(笑)』


菜々ちゃんがびしょびしょに濡れた私の靴を私に投げつけてきた。


真琴「なんで...」

愛梨『トイレに落ちてたから拾ってあげたんだよ〜(笑)ありがとうは?』

真琴「あ、ありがとう...」

美紅『ウケる(笑)』


さつきちゃんたちは私を通り過ぎて帰って行った。

濡れた靴を持って上履きで帰った。



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