初恋
美紅『ね!やめなよ!(笑)』
慎吾『今真琴違うって言ってたぞ』
愛梨『聞き間違いでしょ(笑)』
慎吾『聞き間違いじゃねえよ』
後ろの会話が気になって落ち着かなかった。
咲月『まこちゃんとは仲良くしないで〜』
さつきちゃんの声にビクッとする。
慎吾『だから、なんで?』
愛梨『だからー彼氏がいるからー!』
慎吾『真琴は違うって言ってたし、もし彼氏がいたとしても俺には関係ねーじゃん』
菜々『いきなりちゅうされるかもよ〜(笑)』
慎吾『は?』
咲月『とにかく真琴ちゃんはいじめられっ子だからー!』
慎吾くんの返事がない。
亮太『真琴!』
教室のドアの方を見ると、亮太くんが立っていた。
慎吾『お前らまじだせーな!』
後ろから怒鳴り声が聞こえて自然と慎吾くんを見てしまった。
慎吾『いじめとかだせーやつがすることだわ』
愛梨『なにそれ(笑)』
咲月『いじめられる方が悪いんじゃん(笑)』
慎吾『女のいじめとかきもちわりい、いじめやってるやつの方が悪いしだせえわ。』
慎吾くんは立ち上がって、私の腕を掴んで教室から出た。
私は何も言えずにただ慎吾くんに連れて行かれるだけだった。