初恋
小学3年生を目前にひかえた春休み。
遊ぶ約束をしていたわけでもないのに急に亮太くんと亮太くんのママがうちに来た。
ママ『あら?どうしたの?』
亮マ『真琴ちゃんいる?』
ママ『いるよ〜、真琴ー!』
真琴「はーい!」
亮マ『亮太が真琴ちゃんに言いたいことがあるんだって』
真琴「ふーん、なにー?」
亮太『えっと...』
亮太くんはいつもと違ってモジモジしていた。
ママ『あっ、もしかして!』
亮マ『あたり〜(笑)』
ママ『亮太くん頑張れ!』
真琴「ん?」
亮太『俺さ...』
真琴「何?」
亮太『真琴のこと好き...なんだよね...』
真琴「え?」
亮太『友だちとしてじゃなくて!』
真琴「う、うん」
亮太『女の子として...好き...』
真琴「あ、ありがとう...」
亮太『それだけ!』
亮太くんは走って逃げてしまった。
亮マ『ごめんなさいね(笑)』
ママ『こちらこそ(笑)』
真琴「...」
私は何も言えなかった。
嬉しくなかったわけではないけど、さつきちゃんのことで頭がいっぱいだった。