俺の、となりにいろ。


「北山さん?」

灯りのついた応接室で、ソファに座った後ろ姿を見る。

「紺野主任…すみませんが、誰にも聞かれたくないので、ドアの鍵をかけて欲しいんです」

鼻を啜る、涙声の女の子に、修二は言われたとおりにカギをかけた。そして、広報課の北山渚の向かいのソファに腰を下ろす。
「で、僕に相談って?今から打ち合わせだから、あまり時間が…」
と、修二の言い終わる前に「紺野主任」と呼ばれた。

「紺野主任。私のこと、秘密にしてくれますか」

小顔で色白、パッチリの二重の瞳にプックリとした小さな唇。
肩下まである茶系の髪は毛先を軽く巻いている。小さな肩、細い腰、強調された胸。

修二は潤んだ瞳の彼女に、小さく頷いた。
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