俺の、となりにいろ。
渚は立ち上がると、ブラウスのボタンを外し始める。
「ちょっ…北山さん?」
と、修二は目のやり場に困り俯く。
「紺野主任、見てください」
彼女の縋るような声に、修二は顔を上げてその姿に目を見張った。
下着姿の彼女の体には、無数の痛々しい傷跡があった。肩は青アザになった打撲の跡、擦りむけた腕、胸部あたりの傷も酷い。太腿にも紫色のアザがある。
「これは…」
驚きで、思わず声が震える。
渚は悲しそうに言った。
「彼からの暴力です…」
「手当をしなきゃ」
「手当をしても、また新しい傷ができるから、キリがないんです」
「別れようと、思わないの?」
「別れを切り出すと、また叩かれるから」
「警察に相談したら?」
渚はポロポロと涙を流す。
「それだけは…したくないんです。私は彼が好きだから」