俺の、となりにいろ。
「!」
修二は彼女の手をパンッと振り払った。
そしてポケットからスマホを取り出す。
「北山さん。悪いが、俺には好きな人がいるから、君を慰めることはできない。警察を呼んであげるから、そっちを頼って」
修二の声は思いの外低く、渚を突き放す口調だった。彼の指が
スマホの画面をタッチしていく。
「いやっ、やめて」
渚は再び、修二の腕を掴もうとした。
その時、応接室のドアが「ガチャ」と、音を立てて開いた。