俺の、となりにいろ。

所詮、男は綺麗なもので欲求を満たしたい生き物なのだ。

桐谷秀人だって例外ではない。
私のスマホに自分の番号とアドレスを登録させておいて、結局連絡もなかった。
そして営業部で美人で仕事がデキると評判の仲本桜子とデートしていたのだ。

「…」

私は暗い空から漂って入ってくる、湿気を含んだ生温い風を感じたくなくて、そっと窓を閉めた。


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