俺の、となりにいろ。

この日は定時を過ぎても、私の仕事は終わらなかった。
発注先の業者からの納品の返事を待つ間、各部署への備品の振り分けをしていた。
消しゴム一個、クリップ一個の数の間違いも気をつけている。自分が間違えれば、上司の城ノ内主任にクレームが入るからだ。

その城ノ内主任が、備品室へやってきた。
右手に備品依頼書を数枚持っているようだ。

「営業部からの備品依頼です。ゴールデンウィーク明けの早めの納品をお願いします」

「わかりました…」

心の中でため息を吐きながら、私はその書類を受け取った。
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