俺の、となりにいろ。

「話し中に悪いね。この依頼書の備品を取りに来たんだけど」

聞き覚えのある声に、城ノ内主任も私もドアへ顔を向けた。

仕立ての良いダークグレーのスーツに茶褐色のネクタイをしている。サラッと流れる黒髪に涼し気な切れ長の瞳。
スタイル抜群の長身イケメンが、ドアに凭れて私たちを見ていた。

「桐谷、課長」
ポツリと呟いたと同時に、彼は私の方へ近づいてきた。
城ノ内主任は桐谷課長を一瞬見ただけで、
「じゃ、依頼書をよろしく」
と言って、ドアから去っていった。
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