俺の、となりにいろ。
この部屋には桐谷専務、藤川課長、紺野主任と私の四人になった。
桐谷専務はカウンターに軽く凭れて「ふぅ」と息をついた。
「なにか、大変なことになっちゃったかな」
と、少し困ったように苦笑する桐谷専務に、私はキャビネットに捕まって立ち上がった。
「桐谷専務、申し訳ありません。元はと言えば、私の七年前に起こした騒ぎがきっかけなんです」
と、私は深く頭を下げた。
桐谷専務は軽く頷き、ゆっくりとした口調で話し始めた。
「あの時の出来事は、僕も社長と一緒に聞いたよ。当事者の宇田支店長からで、信頼のある彼からの報告なら真実だろう、と提案された異動も受け入れた。」