クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「でも、リカルド様は俺の気持ちは変わってないと言ってましたよ?」
「会話の詳細まではっきりと覚えていないが、あの時は結婚を止めたいから協力しろと迫られていた。俺は以前から結婚を推進していた立場だから何を言われても考えは変えられないと突っぱねた」
予想とは全く違う内容の会話だ。もう一度記憶を呼び起こす。
『リカルドは私を受け入れてくれるでしょう?』
『俺の心は、昔から何も変わっていない』
あれを訳すと、
【リカルドは結婚が嫌な私の気持ちを受け入れてくれるでしょう?】
【俺の心は、昔から結婚賛成で何も変わっていない】
と言う事なのだろうか。
「でも……侍女の方が、輿入れまでなんだから我慢してふたりの間を邪魔しないでくれと。リカルド様は月光宮にいつも来ているって」
最早取り繕う余裕もなく、次々疑問を口にする。
リカルドも負けない程の反応で疑惑を打ち消してくる。
「月光宮に滞在していたのは護衛の為だ。エルドラの結婚に強く反対する勢力がありそれなりに危険な状況だったんだ。輿入れまでというのはそれまで護衛が必要と言うことだ。侍女が我慢してと言ったのは、エルドラが護衛に俺ばかり指名するからだろう」
流れるような早さで反論され、もう言葉がなくなった。
つまりエルドラ王女の件は完全にリアナの思い込みだったのだ。
しかし、ふと閃いた。
「会話の詳細まではっきりと覚えていないが、あの時は結婚を止めたいから協力しろと迫られていた。俺は以前から結婚を推進していた立場だから何を言われても考えは変えられないと突っぱねた」
予想とは全く違う内容の会話だ。もう一度記憶を呼び起こす。
『リカルドは私を受け入れてくれるでしょう?』
『俺の心は、昔から何も変わっていない』
あれを訳すと、
【リカルドは結婚が嫌な私の気持ちを受け入れてくれるでしょう?】
【俺の心は、昔から結婚賛成で何も変わっていない】
と言う事なのだろうか。
「でも……侍女の方が、輿入れまでなんだから我慢してふたりの間を邪魔しないでくれと。リカルド様は月光宮にいつも来ているって」
最早取り繕う余裕もなく、次々疑問を口にする。
リカルドも負けない程の反応で疑惑を打ち消してくる。
「月光宮に滞在していたのは護衛の為だ。エルドラの結婚に強く反対する勢力がありそれなりに危険な状況だったんだ。輿入れまでというのはそれまで護衛が必要と言うことだ。侍女が我慢してと言ったのは、エルドラが護衛に俺ばかり指名するからだろう」
流れるような早さで反論され、もう言葉がなくなった。
つまりエルドラ王女の件は完全にリアナの思い込みだったのだ。
しかし、ふと閃いた。