クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
部屋に戻るとようやく腕を解放された。
「あ、あの……」
リアナが話そうとしたのを遮り、侍女が厳しい声を出す。
「ベルグラーノ伯爵夫人、なぜあの場に? エルドラ王女殿下の私室の前で何をなさっていたのですか?」
「あ、あの、申し訳ありません、飲み物が欲しくて人を探してあの場に辿り着いてしまいました。王女殿下の私室と知らず無礼を働き大変申し訳ありません」
動揺しながら謝罪するリアナを見て、侍女は複雑そうな表情になった。
「では偶然あの場に?」
「はい」
「それは……失礼ですが間が悪いことですね」
まるで同情するような口調で言われ、リアナは居たたまれなさに目を伏せた。
(この人は王女殿下とリカルド様が何をしていたか知っているのだわ)
輝くように美しい二人の姿が脳裏に浮かぶ。ふたりが身体を寄せ合う光景は鮮やかにリアナの記憶に焼き付いていた。
しばらく茫然としていると、侍女に声をかけられた。
「ベルグラーノ伯爵夫人、お茶を用意しましたので、こちらにお座り下さい」
ふと見ると、ソファーの前のテーブルに湯気を立てたカップが置かれていた。
「ありがとうございます」
ふらふらとソファーに座り込み、カップを口に運ぶ。
喉の渇きなんて忘れていたが、身体は欲していたようで一気に飲み干していた。
侍女は慣れた手つきでお代わりを用意する。
「先ほど見たことは他言無用でお願い致します」
リアナははっとした思いで侍女を見つめた。
彼女は新しいカップをリアナの前に置くと、堂々と見つめ返して来た。
ただの侍女とは思えない振舞いだった。
「あ、あの……」
リアナが話そうとしたのを遮り、侍女が厳しい声を出す。
「ベルグラーノ伯爵夫人、なぜあの場に? エルドラ王女殿下の私室の前で何をなさっていたのですか?」
「あ、あの、申し訳ありません、飲み物が欲しくて人を探してあの場に辿り着いてしまいました。王女殿下の私室と知らず無礼を働き大変申し訳ありません」
動揺しながら謝罪するリアナを見て、侍女は複雑そうな表情になった。
「では偶然あの場に?」
「はい」
「それは……失礼ですが間が悪いことですね」
まるで同情するような口調で言われ、リアナは居たたまれなさに目を伏せた。
(この人は王女殿下とリカルド様が何をしていたか知っているのだわ)
輝くように美しい二人の姿が脳裏に浮かぶ。ふたりが身体を寄せ合う光景は鮮やかにリアナの記憶に焼き付いていた。
しばらく茫然としていると、侍女に声をかけられた。
「ベルグラーノ伯爵夫人、お茶を用意しましたので、こちらにお座り下さい」
ふと見ると、ソファーの前のテーブルに湯気を立てたカップが置かれていた。
「ありがとうございます」
ふらふらとソファーに座り込み、カップを口に運ぶ。
喉の渇きなんて忘れていたが、身体は欲していたようで一気に飲み干していた。
侍女は慣れた手つきでお代わりを用意する。
「先ほど見たことは他言無用でお願い致します」
リアナははっとした思いで侍女を見つめた。
彼女は新しいカップをリアナの前に置くと、堂々と見つめ返して来た。
ただの侍女とは思えない振舞いだった。