クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
リカルドは国王からリアナを娶るよう命令されたし、エルドラ王女は他国の王族と政略結婚をする。
決して夫婦にはなれない二人。
それでもお互いを想う気持ちは捨てられなかったのだろう。
(リカルド様のあんな顔、初めて見たわ)
エルドラ王女を見下ろす表情はとても切なくて、普段は内に秘めた想いが表れているようだった。
それに、あの時のふたりの言葉。
『リカルドは私を受け入れてくれるでしょう?』
『俺の心は、昔から何も変わっていない』
お互いの気持ちを確かめ合っていたように聞こえた。
結ばれないと分かっていても、言わずにはいられなかったのだろうか。
ふと気が付いた。
「あの……リカルド様は最近月光宮に来ていましたか?」
「ええ。騎士団長として昼夜エルドラ王女殿下の護衛を務めて下さっています」
「そうなんですね」
予想はしていたが、気持ちが沈んだ。
リカルドが戻らなくなったのは、エルドラ王女の側にいたからだったのだ。
(私に出産までディエス公爵家に移って欲しいと言ったのも、エルドラ王女に関係しているのかな?)
忙しくて戻れない為心配だと言っていたが、それは表向きの理由かもしれない。
(そう言えば、王女殿下の輿入れは私の出産予定日と同時期だったっけ……そっか、そういうことなんだ)
リカルドの行動がすとんと腑に落ちた。
戻れないのではなく、戻るつもりがないということだ。
王女がこの国を離れる日まで、出来るだけ側にいたい。夫はそう望んでいるのだと思う。
決して夫婦にはなれない二人。
それでもお互いを想う気持ちは捨てられなかったのだろう。
(リカルド様のあんな顔、初めて見たわ)
エルドラ王女を見下ろす表情はとても切なくて、普段は内に秘めた想いが表れているようだった。
それに、あの時のふたりの言葉。
『リカルドは私を受け入れてくれるでしょう?』
『俺の心は、昔から何も変わっていない』
お互いの気持ちを確かめ合っていたように聞こえた。
結ばれないと分かっていても、言わずにはいられなかったのだろうか。
ふと気が付いた。
「あの……リカルド様は最近月光宮に来ていましたか?」
「ええ。騎士団長として昼夜エルドラ王女殿下の護衛を務めて下さっています」
「そうなんですね」
予想はしていたが、気持ちが沈んだ。
リカルドが戻らなくなったのは、エルドラ王女の側にいたからだったのだ。
(私に出産までディエス公爵家に移って欲しいと言ったのも、エルドラ王女に関係しているのかな?)
忙しくて戻れない為心配だと言っていたが、それは表向きの理由かもしれない。
(そう言えば、王女殿下の輿入れは私の出産予定日と同時期だったっけ……そっか、そういうことなんだ)
リカルドの行動がすとんと腑に落ちた。
戻れないのではなく、戻るつもりがないということだ。
王女がこの国を離れる日まで、出来るだけ側にいたい。夫はそう望んでいるのだと思う。