クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「身体は大丈夫か? 医師の報告では順調と聞いているが……」

「はい。少し睡眠時間が増えましたけど、体調は良好です」

「そうか、良かった」

リカルドはほっとしたように、表情を和らげる。

その様子は心からのもののように思えて、リアナは温かな気持ちになった。

「お医者様に私の様子を聞いてくれていたんですね」

離れていたのに彼はリアナを気にかけてくれていたのだ。

(エルドラ王女と過ごしていても私を忘れていなかったんだわ)

「嬉しい……すごく嬉しいです」

喜びが自然と声になる。するとリカルドの大きな手が、リアナの手を包み込んだ。

「リアナ」

「……リカルド様?」

リカルドにこんな風に触れられるのは初めてだった。
ベッドを共にすることは有っても、普段の何気ない触れ合いはリアナたちには無かったから。

リカルドの精悍な顔が直ぐ近くにあり、リアナの鼓動は激しく高鳴った。

(リカルド様……急にどうしたの?)

見つめ合っていると、リカルドが小さく息を零した。その仕草はやけに色っぽく刺激的でリアナはますます身動き出来なくなる。

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