大嫌い、だから恋人になる
けど白崎君のことは話せない。

私達が付き合ったら、白崎君が何をするかわからない。

秋山君に迷惑をかけたくない。

本当に秋山君のこと好きだから、私が秋山君の不幸の原因になりたく無い。

だからこの告白は受けちゃいけないんだ。

秋山君のこと、本当に大切に思ってるのなら。

でもせめて、今日一日位、本物の彼女になりたい。

お別れはちゃんと言うから。

今日だけは秋山君の隣に居たい。

「ねぇ、今からデートしよう」

と私は言った。

「良いよ。どっか行きたい所はある?」

行きたい所はいっぱいある。本当にたくさん過ぎて、一日じゃとても回りきれない位、いっぱいある。
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