大嫌い、だから恋人になる
「ねぇ、ちょっとお腹空いたから、ご飯でも食べて行かない?」

「ご飯?ちひろの家、両親がご飯作ってくれないとか?」

「別にそう言うのじゃないけど、マックとかどう?」

「別にマックって気分じゃないし、遅くなるから家に帰った方が良いだろ」

「じゃあさもう一度カラオケとか行かない?」

「明日、学校もあるしやっぱり良く無い。帰ろう」

「だったらもう一度ゲームセンターとか」

「どうしたんだ?明日、また行けば良いだろ。ゲームセンターなんて」

「嫌なの。私は今行きたいの。まだ帰りたく無いの」

まだこの時間を終わらせたく無い。私の願いはそれだけだった。
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