大嫌い、だから恋人になる
「じゃあ、いっそのことお金持ちと結婚したら」

凛ちゃんが言った。

「私もそれが希望なんだけどね。凛ちゃんは何かしたい仕事あるの?やりたいこととか?」

「私はとりあえず進学かな。でも本当にこれがやりたいってことは無いの。まあ、まだ一年生だからゆっくり考えようと思うけど」

「凛ちゃんは良いよ。頭良いから何でも出来て。私なんてこのままじゃ本当にニートだよ。進路希望調査にニートなんて書いたら、お母さんに殺されちゃう。私は結局、やりたいこともわからないまま、就職して、好きかどうかもわからない男の人と結婚するのかな」

「結婚出来るの?」

凜ちゃんは笑いながら言った。

「心にぐさりと来るから止めて。でも結婚なんて想像出来ないよね。だいたい、おばさんになるのだって考えられないし。でもやっぱり、平凡な生き方しかないのかな」
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