大嫌い、だから恋人になる
デート当日。

私は黒とピンクのコーデでミニスカート。ピンクのベレー帽をかぶってみた。

天気予報は雨だったけど、当日は晴れた。

前日は緊張で余り眠れなかった。

待ち合わせの時間の三十分前には約束の駅に来た。秋山君は時間より五分早く来てくれた。

秋山君はジーンズにTシャツのラフな格好。でも凄く似合ってて格好良く見える。

他の人にはどう見えるのかな、私たち。秋山君は私の私服をどう思ってるんだろう。

「ねえ、どうかな?」

「何が?」

男の子って本当にニブイ。初めて見る彼女の私服なのに。まあ、ニセモノだけど。

「ああ、普通」

出た、男の子の普通。何が普通なのか全然、わかんない。
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