拾い物は危険な新婚生活のはじまりでした
隼人side

いつものように仕事を終え家に帰る。

昨日から来ている小春に部屋に引っ張りこまれた。

「お兄ちゃん、今日はちょっと連れていってもらいたいところがあるの」

「あ、いいけど・・・」

「じゃあ、カッコよくキメてね!30分後に出掛けるわよ!」

カッコよくキメろといわれても・・・取りあえ、スーツを脱ぎ、ストライプ

のシャツにブラックのアンクルパンツ、ブラックのサマージャケットを羽織る

「お兄ちゃん、出来た?」

小春が呼びにきて、出掛けることに。

連れてこられたのは、ライトアップされた噴水が見える創作フレンチの個室

俺をそこに座らせると、ちょっと待ってろと言いいなくなってしまった。

「一体なんなんだ・・・」

コンコン 個室のドアが叩かれ入ってくる人・・・

「凛・・・・。」

俺の目の前には、いつものエプロン姿ではなく、薄いブルーのワンピースに

長い髪をハーフアップにし、綺麗に化粧をした凛がいた。

「なんで、凛が・・・」

「妹さんが、隼人さんと話をするようにと・・・・」

「凛が俺となんかいたらダメだ!」

「隼人さん、妹さんから聞きました。妹さんの事、隼人さんが想う人の事。

 そして、隼人さんのいる世界の事・・・」

「なら分かるだろ・・・。俺といたら、凛が危ない目に合うかもしれない

 俺は、凛だけはそんな目に合ってほしくないんだ!」

「隼人さん、隼人さんの素直な気持ちを教えてくれませんか」

俺の目を真直ぐ見て言う凛の姿は、名前の様に凛として何かの決意が見て取れた

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