Sucre' amour
異性と二人きりで出かけるなど、夢芽は初めてで昨日はあまり眠れなかった。

「かわいいかな?大丈夫かな?」

手鏡をバッグから取り出し、夢芽はメイクや髪型、服装を確認する。フランシスの隣を歩くのにふさわしいか、考えただけで緊張した。

「夢芽さん!」

待ち合わせ場所で、フランシスが手を振っている。その周りにはおしゃれな女の子たち。夢芽はドキドキしながら走って行った。

「えっ?彼女?」

「残念〜!!」

女の子たちは夢芽を見ると、次々にフランシスの前からいなくなる。

「おはようございます!今日はよろしくお願いします!」

夢芽は胸を高鳴らせながら、おしゃれなフランシスに頭を下げる。紺色のジャケットにシャツ、そして黒いスキニーパンツを履き、おしゃれなデザインの腕時計をしていた。

「いえ、こちらこそよろしくお願いします」

フランシスも微笑みながら言ってくれた。

「じゃあ、早速行きましょうか」

そう言い夢芽は歩き出す。

「とてもーーー」
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