モンスターハンタールチフェル
 確かにその事には安心した。いくらハンターが強いからといっても、それはモンスターを相手としての話で、対人戦とかそういうのはギルドナイトとか言う組織のほうの専門だ。

 ギルドナイトとはどうやらギルドが雇っている影の組織で、噂でしかないのだが対モンスター用ではなく、対人用に育て上げられ、重要な掟を破ったハンターの元にやって来るという暗殺者集団とか…

 まあ噂なのではっきりとしたことはギルドのお偉いさんでなければ詳しくは聞かされていないようである。

 シックルもラウスも良からぬ噂しか聞いてないと言うからだった。

「みんな揃ったね、それじゃあ今日の予定を話すわよ」

 シックルは指揮を取ってみんなを昨夜と同じ位置につかせた。

「まず、あたしたちが向かっている所は港から竜車で十分ほど行った所にある、ミナガルデって言う街だ」

「そこは世界各地から腕の立つハンターたちが集まる、言わばハンターたちの集会所だ」

「街に着いたら最初ギルドの酒場に行ってそこであんたたちのハンター登録をする」

 シックルとラウスがさくっと軽く説明をすると、三人は分かったように頭を縦に振って了解の合図をする。
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