ﾓﾝｽﾀｰﾊﾝﾀｰﾙﾁﾌｪﾙ

　ルチナはそう叫ぶなり、他の三人が飛んでくる三つの雪の塊に気がついて、危機一髪といった感じで横っ飛びをしてかわした。そして飛んできた雪玉は四人を通り越し、奥で壁にぶつかって炸裂した。

（なんて威力だ、まるで雪球が岩のようだぞ）

　もちろん今の防具では食らってしまったら骨折は確定であるだろう威力だった。
「みんな馬車の中で話し合った陣形で行くわよ！」

　ルチナは他の三人にそう伝え、アレックへと視線を移す。

「…了解！」

　アレックが承諾するなり、ルチナの顔に笑顔が浮かぶ。

「ありがと！」

　そして四人はそれぞれ散らばって行き、ルチナとアンはその場に残り、アレックとレインは左右に分かれて走っていく、するとティガレックスがルチナたち目掛けて突進してきた。

　その太い腕を地面へと突きたてながら太い顎を開けて猛スピードで突っ込んでくる。

「さあ、行くわよ…」