モンスターハンタールチフェル
 すると、龍の体から急にスーっと白銀の色が失われていき、ねずみ色に染まっていってしまった。

 どうやら表面が酸化してしまったようだ。あの輝きは一瞬の物だったのだ。

 広げた翼が大きく羽ばたき始め新しい鋼の体が宙に浮いて、そのまま体を水平にして抜け殻を残したまま飛んでいってしまった。

「鋼龍クシャルダオラ… またしても古龍が…」

 アンは一人、誰にも聞こえない声で呟いていた。

「あれって飛竜!? なんかすごい綺麗だったわね」

「あんなモンスターもいるんだな」

「すごい迫力だったね!」

 アンはその三人の初めて見る古龍に浮かれているのを、笑顔をこぼしながら眺めていた。

「って、こんなことしている暇じゃないわよ! さっさと二人を探すわよ! じゃないとまたティガレックスが来ちゃうじゃない!」

 ということで、アレックたちは散らばってそれぞれ見当たりそうな場所へ探しに行った。
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