モンスターハンタールチフェル
 とりあえずここはライナスの言葉を信じて、隣のエリアにいることを願いながらも、三人は高鳴る胸を落ち着かせ、もう一つの砂浜に続く道を掛けて行った。

 そしてアーチ状の岩場をくぐり抜けた先には、広い空間が飛び込んできた。

 澄んだ青い波が押し寄せてくる砂浜に、天を所々隠すくらいに生えた木々が立ち並ぶこの空間に、またしてもあの緑の影が奥の方で揺らめいていた。

(え? どこにいる?)

 アレックは目を細めてよ~く見てみると、確かに、わずかだが揺らめく尻尾が見えたのだ。

「ライナス、ペイントボール準備!」

「言われなくてもっ!」

 ライナスのポーチからはピンク色の玉が取り出され、それがプリルの手へと渡る。

 プリルはそれを握りしめると、二人に手招きしてリオレイアの元へと気付かれないように、忍び足で近づいて行く。
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