モンスターハンタールチフェル
「さあ、お前たちも存分に楽しみたまえ」

 またしても高笑い、黒龍の方に向き直っても笑い続けた。



 ・ ・ ・



 4人はと言うと、とうとう悪しき雰囲気漂わすシュレイド城へやってきたのだった。

「ここが、シュレイド城……」

「全然ロマンチックの欠片も無いわね」

「お城と言うよりも牢獄という感じだわ」

「奴らが好き好んでこんな場所に集まる理由が分からんな」



 それぞれ感想をもらし、案内役のアイルーと別れてシュレイド城へと続く道を歩いて行った。



「みんな気をつけて。奴らのことだからきっと何かしら罠があるはずよ」

 みんな、周囲を注意深く警戒しながら刻々と進んでいく。

「お待ちしておりました。滅龍士様……」

「ひゃあ!!」

 門の前まで来るなり、いきなり横の草影から声がして、4人は飛び上がってしまった。
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