モンスターハンタールチフェル
「私はあなたたちを城内案内するよう頼まれた者です。大丈夫です。私はあなたたちに危害を与えることはしません。これはギザレフ様から念をおされたことでして、ご了承の上で私についてきてください」

 一気に話し終えると、彼はさっさと門を開けて中へと4人をすすめた。

「十分注意が必要だね。何があるか分からない」

 アレックはみんなに注意を怠らないよう伝えると、4人は案内人に慎重についていった。



 一行が通った道は、ロウソクに照らされた石造りの細い通路で、人2人が並んで通れるくらいの幅しかなかった。

 そして階段を上った先には、1つの小さな部屋の中に出た。

「ここは、ハンター用のキャンプじゃないか!?」

 ノアが横にあるベッドと支給品ボックスを見て言う。

 確かに作りそのものはギルドが設けるキャンプとなんら変わりはない。
< 604 / 645 >

この作品をシェア

pagetop