モンスターハンタールチフェル
「それでは、ここでしばしお待ちを…… それと、支給品は適当にお使いください。では……」

 それだけ言うと、案内人は上ってきた階段から左右にある出入口の右側へと消えていってしまった。

 全く、何が何だか分からなくなってきた4人だったが、一応支給品ボックスの中身を拝見する。

「地図に応急薬に携帯食料…… それに携帯砥石まで……」

「他にもあるわよ。小タル爆弾、自給用大タル爆弾、バリスタの弾、生命の粉塵……」

 全くもって準備万全ってところだろう。

 敵に対してここまでするだろうか、普通……?

「まあ、毒物が入ってなければ使わせてもらうがな」

 ノアが携帯食料を1つ手にとって品定めをする。



「どうしたね。そんなにお気に召さなかったかな?」

 4人はまたしても飛び上がり、さっき案内人が出ていった方を振り向くと、そこにはカインたちを連れたギザレフが立っていた。
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