白衣の先生に恋しました。
陽奈ちゃんの両親は、まさに美男美女で。
お母さんもお父さんもすごく優しそうな人
だった。


「すみません…ところで…えっと…」


お母さんが遠慮がちに尋ねた。


「あ、ご挨拶遅れました。
陽奈ちゃんの学校の保険医の瀬川と申します」


俺は椅子から立ち上がりそう言った。


「保険医さんですか。
瀬川先生が陽奈を助けて下さったんですか?」


「助けたと言いますか…
たまたま歩いていたら助けて、と
声が聞こえて…」


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