白衣の先生に恋しました。
私の目線に屈んでくれて、微笑みながら
尋ねてくれた。


「出たい…もう…やだっ…」


ここに居たくない…


これ以上、こんな姿を見せたくない。
そんな思いが強くなっていく。


「よし、じゃあ出よう。
休憩しに行こっか。立てる?」


「はい……」


「よし、ちょっと出ますね。
ここに居てくださっても大丈夫ですので」


「分かりました。お願いします」


私は看護師さんに連れられ病室を出た。


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