白衣の先生に恋しました。
先生は階段を登ってきてくれて、
私の前に屈む。


「…ん…」


「君、ちょっと場所空けて?
陽奈ちゃん俺にもたれかかれる?」


「…ごめ…」


「わかったわかった。」


先生はそっと私の体を自分の腕の中に
包み込んだ。


「おっと…力入らないか…
陽奈ちゃん、聞こえる?」


「ん…」


もう、目の前が真っ白だし、治ったと思えば
人の顔が歪んで気持ち悪い。


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