強すぎる彼女と優しすぎる彼
そこには司と桃が手をつないで立っていた。
佳子と龍仁は顔を見合わせて笑顔になる。

「二人のおかげでここまでこれたんだ。一番に報告したくて。」
司が話始める。そんな司の隣で桃は佳子の顔を見た瞬間泣き始めた。
「佳子、きれい。」
「ありがとう」
「佳子、ありがとう」
「こちらこそ。おめでとう、桃。」
佳子の目からも静かに涙が流れる。
龍仁は思い切り司の背中をたたいた。
「ありがとうな。」
司の言葉に龍仁はもう一度司の背中をたたいた。
「おめでとう」
四人はお互いにおめでとうを繰り返した。
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