強すぎる彼女と優しすぎる彼
「指輪!」
佳子は桃の薬指に婚約指輪が輝いているのを見つける。
桃は佳子の言葉にうなずきながら涙をあふれさせた。

佳子が桃に近づく。そして優しく抱きしめた。
「よかったね。本当によかったね。いろいろあったね。」
佳子の言葉に桃は顔を覆って泣き始める。
「おめでとう」
「ありがと」
「紺野さん」
佳子は桃を抱きしめながら司を見た。
「桃をよろしくお願いします。」
「はい」
「絶対に幸せにしてくださいね」
「もちろん」
司は力強く返事をした。
< 172 / 198 >

この作品をシェア

pagetop