加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
「苫利先輩、黒龍会のビルに向かって下さい」



神田と黒龍会はつながっている。



 頭の中で確信していた。

 また無線が鳴った。

「南署より南001へ。加納君いるか?」

 課長の声だった。

「苫利です。欄ちゃん乗せてます。どうぞ」

 苫利先輩が応じた。

「そのまま署に戻って来い」



なっ(>_<)!



「なんでですかっ!高遠先輩やったのは神田と黒龍会ですよ!今から行ってきます!!」

 あたしは、無線機を苫利先輩から引ったくって課長に言った。

「いいから署に戻るんだ。課長命令だ!」

 ブツッと無線は切れた。

「りょ~かい」

 苫利先輩も、やや不服顔で返事をした。

「苫利先輩!」

 あたしは、苫利先輩にすがった。

「命令だ。1度は戻る。欄ちゃんも服を着替えた方がいい」

「服なんてどうでもいいです(>_<)あいつらを殺してやる!!」

「じゃ、尚更だ」

 そう言って、苫利先輩は車をUターンさせた。



署戻ってる間に、神田に逃げられたらどうするの(>_<)?!



納得いかないよ!!



「苫利先輩っ!」

 あたしは、もう1度苫利先輩にすがった。

「俺だってなんとかしたいよ。でも証拠がないだろ」

「ホテルの従業員の証言。女と神田がいたって」

「神田とは言ってなかったんだろ。写真見せて似てるって言ってただけなんだろ?」



・・・何で知ってるんですか(-.-;)



「大山先輩も神田と黒龍会は繋がってるって言ってましたよ」

「証拠にはならない」



・・・ワカッテマスケド。



 どんなにあがいても、まだ神田を捕まえるまでの証拠はなかった。

 そして、車は南署に止まった。

 あたしは、ふてくされ顔で署に入った。

 課長のデスクの周りに皆が集まっていた。

「戻ったか」

「課長。神田は黒龍会と繋がっています。行かせてくださいっ!」

「ダメだ」

「課長っっ!」

 あたしは、悔しくて声を詰まらせる。

「欄君、このサイト知ってたかい?今、皆で見てたんだけど」



サイト(-.-)?



そう言って鮎川さんがパソコンを見せてくれた。


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