加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
それまでは、師範の存在すら知らなくて、誰だって聞いてきたんだから。



だから話したのに(__)



あの時は、もぅ、なんだか知ってる口振りだった。



ナニカアル・・・(__)



 あたしは、こうなったのが師範のせいだと確信して、中国情報ならなんでもわかる、情報屋のユンファにケータイで連絡を入れた。

「ユンファ?麟孔明が日本に来てるの知ってるでしょ?目的は?」

 命令口調だった。

「会ッタノカ?」

 少し高いトーンで返事があった。

「会った。最悪なことになってる。目的は?」

「アマリ関ワリタクナイ人物。奴ノ目的ハ、資金集メノ名目デ暴力団ト会ッテル」



資金集め?



暴力団(-.-)?



繋がった!



黒龍会!



中国からの客は、師範だったんだ!



もしかして、あの場所にいた(-.-)?



だから、あたしの存在が師範にわかった・・・?



「資金集めって何?」

「麟孔明、中国デ、アマリ、ヨクナイウワサ耳ニ入ル。裏ノ世界ノ仕事始メテイルラシイ」

 

師範が裏の世界!



「殺人請ケ負ッテルラシイガ、証拠ナクテ捕マラナイ」




師範は、武道全般こなせる。




当て身で人を殺せるかもしれない。




他人から見れば打撲だ。




「ユンファありがと。今回はいい情報だった」

 電話を切ろうとして、ユンファが慌てた。

「加納チョット待テ。マダ確定ジャナイカラ情報ニハナラナイカモシレナイ。デモ、聞イトイタ方ガオ前ノタメダ。コノ話シハ無料(タダ)ニシテヤル」

「なに?」

「麟孔明、自分ノ組織作ロウトシテル。資金集メハソレジャナイカ?アト、人選集メシテル。加納気ヲツケロ。オ前、麟孔明ニ近クイタ女ダ。麟孔明ノ思ウヨウニ仕込マレタ奴、狙ワレルゾ。現ニ何名カ、麟孔明ノ元ニ戻ッタ者イルラシイ。自主的ナ奴ト、ソウジャナイ奴ト・・・」

 そう言って電話は切れた。



人選集め・・・(-.-)?



何をしようとしてるの?



 時計を見るとそんなに過ぎていないと思っていた時刻が、もう5時近かった。

 ケータイを今度は南署の番号にプッシュした。

 出たのは、苫利先輩だった。


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