加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
ソウナノ・・・?



さっきの、あの、態度は、少しでもあたしを見てくれてたわけではなかったの?



ホントに、笑わないように我慢してただけなの?



「・・・そう、ですよね。大山先輩には、関係ないんですよね」



じゃあ、なんで、聞いたんですか?!



不機嫌な声で。



ソイツダレ?って。



期待、しちゃうじゃないですか・・・(>_<)



あんな態度とったり、あんな表情みせられたら、あたし、期待しちゃうじゃないですか!



 涙が出そうになるのを、必死にくいとめた。

「私が!私が好きなのはっ!」

 大山先輩の、瞳を見つめながら、声を張り上げた。



ホントに気付いてないんですか(>_<)!



なんで気付かないんですか(>_<)!



 あたしは、次に出てしまいそうな言葉を飲み込んで、大山先輩を見つめた。

 大山先輩は、それには答えてくれず、あたしから目線をそらした。



それが、返事ですか・・・?



「止めて下さい!」

「・・・」

 大山先輩が車を止めた。

「・・・別件で、1件仕事があるので行って来ます・・・」

 そういうとあたしは車を飛び出し、道の反対側へ駆け出した。

「欄!」

 と、大山先輩の声が聞こえたが、無視して走った。

 胸が痛かった。

 大山先輩の気持ちもわかってしまったし、何より師範の話しをしたことを、悔やんだ。

 別件なんてなかった。

 大山先輩とあれ以上一緒にいたら、仕事が出来ないと思った。

 自分の感情を抑えるのに必死だった。

 涙が頬を伝った。

 うずくまって、声を殺して泣いた。

 しばらく泣いたら、頭が冷静になってきて、いろんな疑問がでてきた。



なんで大山先輩は、あたしが師範のことを好きだって思ったの?



なんで関係をもったって知ってる口振りなの?



なんで昔の男って思ったの?



なんで?



??????



・・・あたしが、気絶してる時に、何か、あった?!



大山先輩と師範の間に、何かあった?



師範に会ってからだよね、大山先輩の態度がおかしいの・・・(-.-)



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