運命が紡いだ物語
陽向のほうに行きたいのに、腕をつかまれている私は身動きが取れない。

すごい勢いで走ってきた陽向はそのまま私と川瀬君を引き離した。

そのまま陽向は怖くて動けない私を抱きしめてくれた。

「川瀬!!
お前何してんのかわかってんのか?」

今まで見たことのないくらい怒っている陽向が、すごくかっこよかった。

私のために、陽向がこんなに怒ってくれる。

そのことがすごくうれしかった。

「陽向。もういいから・・。」

私がそう言うと、川瀬君はその場を立ち去って行った。
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