運命が紡いだ物語
翌日。

遅刻すれすれで川瀬君が登校した。

私と川瀬くんの間にはピリピリした空気が流れていた・・

1時間目の授業中私の視界に手紙が映った。

なんだろう・・

でも、この手紙を私が気付かないように机に置けるのは、隣の席の川瀬君しかいない・・。

私は恐る恐る手紙を開いた。

『昨日は本当にごめん。
俺のほうを見てほしくて強引な行動をした。
すごい反省してるし許されることだとは思ってない。
俺のことは避けてくれてかまわない。
でもこれだけは言わせてほしい。
俺、こんなに人を好きになったの初めてだった。
本当にごめんなさい。
川瀬』

隣を見ると川瀬君が頭を下げてくれた・・

川瀬君のことは許せないけど、

少しだけ川瀬君の本当の姿を垣間見れて気持ちが楽になった。

私も、今の自分の気持ちを紙に書いて川瀬君に渡した。
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