運命が紡いだ物語
「どうしたの?
あっ、すごいすりむいちゃったね。立てる?」

誰・・?

望月さんと同じくらいの歳の女性が話しかけてきた。

「あっ、はい。」

「そう。
私この病院の医者なの。ちょっと見せてね。」

そういって、私のけがを見ると、

「ちょっと出血してるね・・。
ちょっと待ってね。」

すると、ポケットから出したハンカチを私の膝に巻いた。

ひじのほうはこれで抑えてねとティッシュを渡すと私を軽々と抱きかかえた。

「えっ?」

私がびっくりしていると、彼女はそのまま病院に入り診察室みたいなところに入った。
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