運命が紡いだ物語
こんなに簡単に病院に入れるなんて・・

この人に聞けば、もしかしたらなにかわかるかもしれない。

けがをしても、私の頭はこのことでいっぱいだった。

「君はそこら辺に座ってて。」

先生は私を椅子に座らせついてきていた翔大に声をかけた。

「大丈夫?」

翔大はとても心配そうな表情をしていた。

「うん。平気。」

私は笑顔で言った。

「あなたたちカップル?」

先生は、私たちに質問しながらも手際よく処置をしていた。

「いいえ。カップルじゃなく兄妹です。」

そう答えたのは翔大じゃなくて私。

「あっ、そうなのね。
若そうだけど高校生?」

「はい。二人とも高校一年生です。」

「あっ、双子なのね。」

「・・はい。
私からも聞いてもいいですか。」

この人に聞くしかないと思って思い切って私は聞くことにした。
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