運命が紡いだ物語
家に着いた私が一息ついていると

「ただいまー!」

翔大が帰ってきた。

・・・ドタドタドタドタ

ガチャ

「どうだった?」

びっくりしたー。

「いきなり入ってきたらびっくりするでしょ!」

「ごめん。気になってしょうがなくて。」

そう言った翔大の顔は汗をかいていた。

走って帰ってきたのかな?

連絡しておけばよかった・・。

「大丈夫だったよ・・・。
結愛が、私の親友でよかった。」

「そっか・・。」

翔大は安堵の表情を浮かべた。

でも、次は翔大だね!

「翔大も頑張ってね。
私は二人を応援するから。」

「・・おっ・・おぅ!」

翔大は少し照れながら言った。

翔大のこんな顔初めて見た。

2人が結ばれますようにと私は心の中でひそかに願った。

「二人ともご飯はー?」

1階から私たちを呼ぶお母さんの声が聞こえた。

「今から心臓飛び出そう。」

そう言って先に部屋を出ていく翔大を見ながら、私は嬉しい気持ちで胸がいっぱいだった。
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