運命が紡いだ物語
「花・・。」

話し終わると、お父さんとお母さんが抱きしめてくれた。

「つらかったでしょ・・
あんな寝不足になるくらい・・
一人で思い詰めて。」

一人だったら、私はきっとこの悲しみに耐えられなかった。

どうなったのか想像をするのも怖いくらい、私はきっとボロボロになったと思う。

でも、

「翔大がいてくれたから・・
私は、ひとりじゃないよ。」

「俺は、何にもしてあげられてないよ・・
ごめんな。
花ばっかりつらい思いをさせて。」

翔大の声は驚くほどか細かった。

「そんなことない。
翔大がいてくれて本当に心強かった。
ありがとう。」

翔大もつらかったんだ・・

私は今更こんな大事なことに気づいた。

翔大は2人で乗り越えようって言ってくれたのに・・・

気づけなくてごめんね。

私は、ずっと自分のことしか考えてなかった。

「ごめんね・・
翔大。
私、翔大のこと何にも・・」

私がそう言うと翔大は目頭を押さえた。
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