運命が紡いだ物語
陽向side

花が倒れた翌日、休み時間にトイレに向かうとそこには川瀬がいた。

「牧原さん、大丈夫そうでよかったな・・。」

「あ・・うん。」

俺は少し動揺した・・。

「なんかあったのか・・?」

そう言う川瀬を俺は誰もいないところに連れ出した・・。

さすがに気づかれたか。

「別れたんだ・・。
花と・・。」

「は!?
なんで!?」

川瀬は怒っていた。

「花に言われたんだ・・。
ほかに好きな人がいるからって・・。」

「信じてるのか?
そんな言葉を・・。」

信じれるわけない・・

「信じてない。
でも、別れてほしいって言われたのは事実だから・・。
俺にはそれを受け止めるしかないんだ・・」

・・・
無言の時間が流れた。

川瀬が何を考えているのか、俺はわからなかった・・・。
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