運命が紡いだ物語
「咲野君にすべて話すのは嫌なんだよね・・・」

学校を出た私と結愛は、駅に向かいながら話をしていた・・。

「うん。
陽向に私が直接話したら、
きっと私に気を使って本心を言ってくれないと思うから・・。」

「そっか・・。
私がどうこう言う問題じゃないと思うけど・・。
私は、花の気持ちを大切にしてほしいって思ってる。
どんな試練でも運命でも、花と咲野君にはそれを乗り越えて幸せになってほしい・・。
これが、私の本音だよ・・。」

『どんな試練でも、運命でも』か・・

「ありがとう・・。結愛。」

乗り越えられるなら乗り越えたい・・

私も、そう思っているけど、
今の私にはどうすることもできなかった。
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