運命が紡いだ物語
「ごめんね、いきなりでびっくりさせちゃって。

陽向のおかげで私は今本当に幸せだよ・・

すべての真実を知って、何よりもつらかったのは陽向と別れたことだった・・

陽向がもう一度付き合ってって言ってくれたあの日のこと、私は一生忘れない。

陽向も私もすべてを受け入れるのには時間がかかると思う。

それでも、陽向と一緒に乗り越えたいって思えたのは陽向のおかげ・・。

陽向のことを好きになれてよかった・・。

陽向は私を変えてくれた。

私に幸せをくれた人に感謝を伝えたい、そう思えたのは陽向のおかげ。

陽向の彼女に慣れたことを私は誇りに思っています。

本当にありがとう・・。」

「花・・。
俺こそ、花にすっごく感謝してる。
変わったのは花だけじゃない。
俺も、花と付き合って変わることができた。
父さんが死んでずっと落ち込んでた俺を、花が変えてくれたんだ。
ありがとう。
お礼を言うのはこっちのほうだよ・・」

陽向の言葉に私は涙をこぼした。

「あ・」

ありがとう、陽向。

そう言おうとした瞬間、陽向に口を塞がれ、キスをした。

気づくとそこは観覧車の頂上だった。

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